A320 機長
1.基礎訓練(事業用・計器課程)でのコメント

「全てが手探りの時期でしたが、同期に助けられながら一歩一歩前に進んだ時期でした。
この時期で学んだことは大きく3つあり、パイロットとしての勉強の仕方、訓練に臨む姿勢、同期・仲間との協力の重要性でした。」

2.副操縦士昇格訓練(限定変更訓練)でのコメント

「今までの基礎知識・技能を踏まえたうえで、さらに複雑になった航空機システムの勉強。会社ごとのポリシー・規程類の勉強を上乗せしていくようなイメージの時期でした。
この時期は、プロのパイロットになるための最後の関門ということもあり、自分自身、非常にモチベーション高く取り組めた時期のように思います。
やはりこの時期に感じたものは、同期との協力・連携の重要性はもちろん、基礎訓練時期に得た知識・技能を、新しく得た知識・技能と結び付けていくことが重要だと感じました。」

3.機長昇格訓練でのコメント

「今までの訓練の全ての集大成というイメージを持ちました。
今まで得た知識・技能に加え、管理者としての総合的なマネージメント能力を求められる訓練であったように思います。
ですが、私が最も感じたのは、副操縦士昇格後に立ち止まらずに、そこからの日々のフライトを、大切な知識・技能向上の場として捉えて臨んでいけば、機長昇格訓練もその延長のようなイメージで乗り切ることができました。」

4.これからエアラインパイロットを目指す中高生へメッセージ

「パイロットの仕事は非常に奥深く、日々同じことの繰り返しということはありません。毎日が新鮮で、毎日が自分自身の向上の場となっています。
その奥深さこそが自分自身にとっての、この仕事の魅力となっています。
さらにご利用いただいたお客様のご家族が、到着口で再会を喜んでおられる姿を見ると、明日からの活力にもなり、安全運航に向けての自分自身の努力が報われたような気持ちになります。
美しい空を飛びながら、やりがいを感じ続けられるこの仕事に、私は非常に満足しています。」