「何でも新しい事を学ぶときは困難がつきものです。苦しい時はあなたと同じように困っている仲間がきっと傍にいます。
同僚と助け合いながら訓練に臨んで下さい。そして、それ以上に楽しいこともありますからね。
特に有視界飛行方式でのフライトは、この時期が最も多いでしょう。外を良く見て、景色を楽しんでください。」
「まずは旅客機の大きさにきっと驚きます。大きな飛行機を思い通りに操ることは直ぐにはできません。
しかし、訓練を重ねる毎に段々と思い通りに操縦できるようになっていきます。
そして、全ての訓練、試験、審査を終えた後、いよいよ両肩に3本線の肩章をつけることができます。
あなたが訓練生からプロのエアラインパイロットになった証です。それは皆さんが将来機長へなるための第一歩でもあります。」
「いよいよ旅客機の全責任を皆さんが背負うときです。知識、技量、協調性、統率力、判断力、コミュニケーションスキルなど様々な能力が試されます。機長といえど人間ですから万能ではありません。
多くの方々の協力の上にフライトが成り立っていることに感謝し、一便、一便がより良いフライトになるよう大切に飛んでください。
そして、自分のフライトに満足することなく、毎回少しずつでも向上できるよう努力してください。」
「上空から見える景色は最高です。地球の雄大さを感じます。是非、皆さんにもそれを感じてほしいです。」